あなたは良いことが起こった後に、悪いことが起こるのではないかと不安になったり、自分を責めたりすることはありませんか?
例えば、仕事で大きな成果を上げた後に、失敗を恐れてプレッシャーに押しつぶされそうになったり、恋人と幸せな時間を過ごした後に、別れるのではないかと不安になったりするようなことです。
このように良いことが起こると悪いことが起こると考えてしまう人は、「幸せ恐怖症」と呼ばれる心理状態に陥っている可能性があります。
幸せ恐怖症は、自分には幸せになる資格がないと思ってしまったり、幸せな状態を維持するのが難しいと思ってしまったりする心理です。
幸せ恐怖症の原因は人それぞれですが、一般的には以下のようなものが挙げられます。
- 過去にトラウマや苦い経験をしたことで、幸せは長続きしないと学習してしまったこと
- 自分に自信がなく、自分は幸せに値しないと思ってしまったこと
- 周囲からの期待や評価に応えられないと思ってしまったこと
- 幸せを感じることに罪悪感や恐怖感を抱いてしまったこと
幸せ恐怖症は、自分の感情や価値観に対する否定的な思考パターンが根付いてしまっているため、解消するのは簡単ではありません。
しかし、放置しておくと、自分の幸せを邪魔するだけでなく、周囲の人や物事にもネガティブな影響を及ぼす可能性があります。
そこで、この記事では、幸せ恐怖症を克服するための対処法をご紹介します。
幸せ恐怖症を克服するための対処法
幸せ恐怖症を克服するためには、自分の思考や感情に対して客観的になり、ポジティブな方向に転換する必要があります。
具体的には以下のような方法が有効です。
- 自分の感情や思考を書き出す
良いことが起こった後に不安や罪悪感を感じたときは、その感情や思考を紙やノートに書き出してみましょう。
書き出すことで、自分の心の中にあるネガティブな思考パターンを客観的に見ることができます。
また、書き出した感情や思考に対して、根拠や理由を問いかけてみましょう。
例えば、「悪いことが起こるのではないか」と思ったときは、「なぜそう思うのか?」「本当にそうなる可能性はどれくらいあるのか?」「もし悪いことが起こったとしても、どう対処できるのか?」などと自分に問いかけてみます。
すると、自分の不安や恐怖は根拠のないものであることや、自分には対処できる力があることに気づくことができます。
- 自分を褒める
幸せ恐怖症の人は、自分に自信がなく、自分を否定的に捉えがちです。
そのため、良いことが起こっても、自分の力ではなく、偶然や他人のおかげだと思ってしまいます。
しかし、これは自分の価値を低く見積もってしまうことにつながります。
そこで、良いことが起こったときは、自分を褒めてあげましょう。
例えば、「仕事で大きな成果を上げた」という場合は、「私は頑張った」「私は能力がある」「私は認められた」と自分に言ってあげます。
自分を褒めることで、自分に対する肯定感や自信が高まります。
また、周囲からの褒め言葉や感謝の言葉も素直に受け入れましょう。
「そんなことないです」と否定するのではなく、「ありがとうございます」と笑顔で返すようにしましょう。
- 感謝の気持ちを持つ
幸せ恐怖症の人は、幸せを感じることに罪悪感を抱いてしまいます。
そのため、幸せな状態を維持するのが難しいと思ってしまいます。
そこで、幸せを感じることに感謝の気持ちを持ちましょう。
例えば、「恋人と幸せな時間を過ごした」という場合は、「私は恋人に出会えて幸せだ」「私は恋人に愛されている」「私は恋人と一緒にいられることに感謝する」と自分に言ってあげます。
感謝の気持ちを持つことで、幸せを感じることに対する罪悪感や恐怖感が和らぎます。
また、自分だけでなく、周囲の人や物事にも感謝の気持ちを表現しましょう。
「ありがとう」と言ったり、「笑顔」を見せたりすることで、ポジティブな気分や関係性が生まれます。
- リラックスする
幸せ恐怖症の人は、常に緊張や不安に満ちた状態になってしまいます。
そのため、心身のバランスが崩れやすくなります。
そこで、リラックスすることが大切です。
リラックスする方法は人それぞれですが、例えば以下のようなものがあります。
- 深呼吸や瞑想などの呼吸法
- ヨガやストレッチなどの体操法
- アロマや音楽などの環境法
- マッサージや入浴などの身体法
- 趣味や遊びなどの楽しみ法
リラックスすることで、心身の緊張がほぐれ、心に余裕が生まれます。
まとめ
この記事では、良いことが起こると悪いことが起こると考えてしまう人の心理と対処法についてご紹介しました。
良いことが起こると悪いことが起こると考えてしまう人は、幸せ恐怖症と呼ばれる心理状態に陥っている可能性があります。
幸せ恐怖症を克服するためには、自分の思考や感情に対して客観的になり、ポジティブな方向に転換する必要があります。
具体的には、自分の感情や思考を書き出す、自分を褒める、感謝の気持ちを持つ、リラックスするなどの方法が有効です。
幸せは誰もが受け取る権利があるものです。
自分に幸せになる資格があると信じて、幸せを受け入れてください。