新年最初にするべきこと

 新年を迎えると、気持ちも新たになりますよね。でも、新年にはどんなことをすればいいのでしょうか?実は、新年には古くから伝わるさまざまな行事や風習があります。これらは、新年の幸せを祈ったり、縁起を担いだりするためのものです。この記事では、新年にするべきことや、逆に避けたほうがいいことを紹介します。新年には、これらのことを参考にして、素敵な一年のスタートを切りましょう。

 

 

新年にするべきこと

 新年にするべきことは、主に三が日(1月1日から1月3日)に行うものが多いです。三が日には、正月ならではの行事がたくさんあります。それでは、一つずつ見ていきましょう。

初日の出を拝む・初夢を見る

 初日の出は、新年最初の日の出のことで、明治以降に縁起がいいと広まったことから拝むようになりました。初日の出は、新年の始まりを神様とともに迎えるという意味があります。初日の出を拝むと、一年間の健康や幸運を願うことができます。初日の出を拝む場所は、海や山などの高いところや、開けたところがおすすめです。早起きして、初日の出を見に行ってみましょう。

 初夢は、新年に初めて見る夢を指します。初夢は、新年の運勢を占うとされています。初夢には、縁起のいいものと悪いものがあります。縁起のいいものは、一富士二鷹三茄子と言われています。富士山は高くそびえることから、目標や地位の象徴です。鷹は獲物を捕らえることから、成功や勝利の象徴です。茄子はなすと言い、なすびとも言うことから、なすびとなるという縁起の言葉にかかっています。逆に、縁起の悪いものは、一雷二盗人三火事と言われています。雷は災難や怒りの象徴です。盗人は財産や安全の危険の象徴です。火事は破滅や損失の象徴です。初夢は、年が明けてから最初に寝た日の夜とされており、1月1日から1月2日にかけて見るという説が一般的です。初夢を見たら、忘れないうちに記録しておきましょう。

おせち・お雑煮・お屠蘇(おとそ)で新年を祝う

 おせちお雑煮お屠蘇で新年を祝うのも、三が日ならではの風習です。おせちは、神様へのお供え物を指す「お節供」に由来しており、縁起のいい料理を詰め合わせたものです。おせちには、数の子や黒豆、栗きんとんなどの定番のものから、地域や家庭によって異なるものまで、さまざまな種類があります。おせちには、それぞれに意味が込められており、例えば、数の子は子孫繁栄、黒豆は健康、栗きんとんは金運を願うものとされています。おせちを食べることで、新年の幸せを味わうことができます。

お雑煮は、餅の入った汁物で、正月に食べることで長寿や繁栄を願うものです。お雑煮の具や味は、地域や家庭によって大きく異なります。例えば、関東では白味噌や醤油で味付けし、小松菜や鶏肉、かまぼこなどを入れます。関西では、赤味噌白味噌で味付けし、大根や人参、昆布などを入れます。沖縄では、鶏肉やさつま揚げ、こんにゃくなどを入れた汁物に、切った餅を浮かべます。お雑煮の語源は、さまざまな食材を煮混ぜるという意味の「煮雑(にざ)」に由来しています。

お屠蘇は、一般的には、小さな盃に注いで飲みますが、大きな盃に入れて家族や親戚で回し飲みすることもあります。お屠蘇は、甘くて香りが強いので、お酒が苦手な人でも飲みやすいです。

初詣や書き初めなどを行う

 初詣は、年が明けてから初めて神社やお寺をお参りすることで、新年の幸せを祈願するためのものです。初詣は、三が日に行うのが基本ですが、松の内の間にお参りすればよいとされています。初詣に行くときには、お賽銭やお守り、おみくじなどを用意しておきましょう。お賽銭は、一般的には5円や50円など、語呂合わせで縁起のいいものを選びます。お守りは、自分の願いや目的に合ったものを選びます。おみくじは、自分の運勢や吉凶を占うもので、吉の場合は持ち帰り、凶の場合は結んでおきます。

 書き初めは、新年を迎えてから初めて文字を書いたり絵を描いたりすることです。書き初めは、新年の抱負や祈願を盛り込み、努力や目標、健康などの意味をもつ四字熟語を書くのが一般的です。書き初めに使う墨は、若水といって一年の一番最初に井戸から汲む水ですったものを使います。若水には、邪気を払う力があると言われています。書き初めは、1月2日に行うことが多いですが、松の内の間に行えばよいとされています。書き初めをするときには、筆や硯、紙などを用意しておきましょう。

新年に避けたほうがいいこと

 新年にするべきことがある一方で、新年には避けたほうがいいこともあります。これらは、新年の福を逃したり、縁起を悪くしたりするとされるものです。新年に避けたほうがいいことは、以下の通りです。

  • 刃物を使う
  • 火や水を使う
  • 掃除する
  • 喧嘩する
  • 買い物する
  • 借り物を返す

 刃物を使うと、新年の福を切ってしまうと言われています。また、火や水を使うと、新年の火や水の神様を怒らせてしまうと言われています。掃除をすると、新年の福を掃き出してしまうと言われています。喧嘩をすると、一年間ずっと喧嘩ばかりの年になってしまうと言われています。買い物をすると、一年間ずっとお金が出ていく年になってしまうと言われています。借り物を返すと、一年間ずっと返すばかりの年になってしまうと言われています。

これらのことを避けるためには、新年に入る前に準備をしておくことが大切です。例えば、刃物や火や水を使う必要のある料理は、おせちにしておくことや、掃除は大掃除にしておくことなどです。また、喧嘩や買い物や借り物は、松の内が過ぎてから行うようにしましょう。

新年には、これらのことを参考にして、素敵な一年のスタートを切りましょう

 新年には、古くから伝わるさまざまな行事や風習があります。これらは、新年の幸せを祈ったり、縁起を担いだりするためのものです。この記事では、新年にするべきことや、逆に避けたほうがいいことを紹介しました。新年には、これらのことを参考にして、素敵な一年のスタートを切りましょう。

参考文献