一日中眠い。休みの日は布団から出たくない

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 一日中ずっと眠気を感じる場合、睡眠不足や生活習慣の乱れが関係していることがあります。日中の眠気を放っておくと、仕事や家事でミスをするなど、日常生活に影響を及ぼすかもしれません。また、症状がひどくあまりにもつらい場合には、病気が隠れている可能性もあるため注意が必要です。

そのため、一日中ずっと眠気を感じる症状が続くのであれば、睡眠をはじめとした生活習慣の改善に努めましょう。この記事では、一日中眠いと感じる原因や、病気との関係性などについて解説します。日中を快適に過ごすための睡眠の質を高め方も紹介するので、日中の眠気に悩む方は参考にしてください。

一日中眠い・だるいと感じる7つの原因

一日中ずっと眠気やだるさが続く原因として、下記のようなものが考えられます。

  • 睡眠時間が足りていない
  • 睡眠の質に問題がある
  • 食生活が乱れている
  • 就寝直前にアルコールを摂取している
  • 運動習慣がない
  • 朝に日光を浴びていない
  • 就寝環境が整っていない

それぞれの内容を詳しく解説するので、自分が該当するかチェックしながらご覧ください。

睡眠時間が足りていない

 一日中、眠気や倦怠感がある方は、自分にとって必要な睡眠時間が確保できていないのかもしれません。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針 2014」によると、20歳以上の日本人における睡眠時間は6~8時間の方がおおよそ 6割 を占めることから、これが標準的な睡眠時間とされています。

ただし、なかには3時間ほどの睡眠でも問題ない方や、10時間ほど眠らないと睡眠時間が足りない方もいるように、最適な睡眠時間は個人によって異なるものです。さらに、「日が長い時期には睡眠時間が短くなる」「日が短い時期には睡眠時間が長くなる」「年齢を重ねるごとに早寝早起きの生活になる」など、季節や年齢によっても影響を受けます。6〜8時間という睡眠時間はあくまでも参考程度にとどめておき、自分にとっての最適な睡眠時間を知ることが大切です。

佐久間一穂 ミチワクリニック院長

まずは目覚まし時計などを用いて起床時間を一定にしてください。そのうえで、入眠時間を早めたり遅らせたりして睡眠時間を調節し、自分にとっての最適な睡眠時間を見つけてください。最適な睡眠時間とは、起床時にすっきりと目が覚める時間です。睡眠時間が足りていない場合は、入眠時間を早めることで睡眠時間を増やすことができます。逆に、睡眠時間が過剰な場合は、入眠時間を遅らせることで睡眠時間を減らすことができます。睡眠時間を調整することで、日中の眠気やだるさを改善することができます。

睡眠の質に問題がある

 睡眠時間が十分でも、一日中眠気やだるさがある場合は、睡眠の質に問題があるのかもしれません。睡眠の質とは、睡眠中にどれだけ深い眠りに入ることができるかということです。睡眠は、浅い眠りと深い眠りのサイクルで構成されていますが、深い眠りの割合が高いほど、睡眠の質は高いと言えます。深い眠りに入ることで、脳や身体の疲労が回復し、日中の活力や集中力が高まります。

睡眠の質に影響を与える要因として、以下のようなものがあります。

  • 睡眠中に起きる回数が多い
  • 睡眠中にいびきや無呼吸がある
  • 睡眠中に夢を見る回数が多い
  • 睡眠中に体温が上がる
  • 睡眠中にストレスや不安を感じる

これらの要因は、睡眠中に脳や身体が興奮状態になり、深い眠りに入りにくくすることがあります。そのため、睡眠の質を高めるためには、これらの要因を減らすことが重要です。具体的には、以下のような方法があります。

  • 寝る前にリラックスする習慣をつける
  • 寝る前にカフェインやアルコールを控える
  • 寝る前にスマホやパソコンなどのブルーライトを避ける
  • 寝る前に水分や食事を控える
  • 寝る前に適度な運動をする
  • 寝室を暗くして静かにする
  • 寝具や枕を快適にする
  • 睡眠中にいびきや無呼吸がある場合は医師に相談する

睡眠の質を高めることで、日中の眠気やだるさを改善することができます。

佐久間一穂 ミチワクリニック院長

睡眠の質を測る方法として、睡眠アプリや睡眠計などのデバイスを使うことができます。これらのデバイスは、睡眠中の心拍数や呼吸数、体動などを記録し、睡眠の深さやサイクルを分析してくれます。自分の睡眠の状態を客観的に知ることで、睡眠の質を向上させるための改善点を見つけることができます。

 

食生活が乱れている

 一日中眠気やだるさがある場合は、食生活が乱れているのかもしれません。食生活は、睡眠と同様に、日中の活力や集中力に大きく影響します。食事は、脳や身体に必要な栄養素を供給する役割を果たしますが、食事の内容や量、時間などによって、その効果は変わってきます。

食生活に問題があると感じる場合は、以下のような点に注意しましょう。

  • 朝食を抜かない
  • 食事のバランスを考える
  • 食事の量を適切にする
  • 食事の時間を規則正しくする
  • 間食や外食を控える
  • 食事中に水分を摂る

これらの点を改善することで、食生活を整えることができます。食生活を整えることで、日中の眠気やだるさを改善することができます。

佐久間一穂 ミチワクリニック院長

食生活を改善するためには、自分の食事の状態を把握することが大切です。食事の記録をつけることで、自分がどのような食事をしているかを客観的に知ることができます。食事の記録には、食事の内容や量、時間、場所、気分などを書き込みます。食事の記録をつけることで、食生活の改善点を見つけることができます。

就寝直前にアルコールを摂取している

 一日中眠気やだるさがある場合は、就寝直前にアルコールを摂取しているのかもしれません。アルコールは、睡眠に悪影響を与えることが知られています。アルコールは、睡眠のサイクルを乱すことや、睡眠中にいびきや無呼吸を引き起こすことがあります。また、アルコールは、脱水や血糖値の低下を招くこともあります。これらのことは、日中の眠気やだるさの原因になります。

そのため、就寝直前にアルコールを摂取することは、睡眠の質を低下させることになります。睡眠の質を高めるためには、就寝の3時間前までにアルコールの摂取をやめることが望ましいです。また、アルコールを飲んだ場合は、水分やビタミンB群などを補給することで、脱水や血糖値の低下を防ぐことができます。就寝直前にアルコールを控えることで、日中の眠気やだるさを改善することができます。

佐久間一穂 ミチワクリニック院長

アルコールは、睡眠の質だけでなく、健康全般にも悪影響を与えることがあります。アルコールは、肝臓や胃などの消化器官に負担をかけることや、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めることがあります。そのため、アルコールの摂取量や頻度にも注意する必要があります。アルコールの摂取量は、1日に男性で20g、女性で10g以下に抑えることが推奨されています。アルコールの摂取頻度は、週に2日以上は休肝日を設けることが望ましいです。アルコールの摂取を適度にすることで、健康を保つことができます。

運動習慣がない

 一日中眠気やだるさがある場合は、運動習慣がないのかもしれません。運動は、睡眠と同様に、日中の活力や集中力に大きく影響します。運動は、脳や身体に酸素や栄養素を送り込むことや、ストレスや疲労を解消することなどによって、日中の眠気やだるさを減らすことができます。また、運動は、睡眠の質を高めることにも効果があります。運動は、睡眠のサイクルを整えることや、深い眠りに入りやすくすることなどによって、睡眠の質を高めることができます。

運動習慣をつけるためには、以下のような点に注意しましょう。

  • 運動の種類や強度を自分に合わせる
  • 運動の時間や頻度を規則正しくする
  • 運動の効果や目標を明確にする
  • 運動の楽しさややりがいを感じる
  • 運動の仲間やサポーターを見つける

これらの点を改善することで、運動習慣をつけることができます。運動習慣をつけることで、日中の眠気やだるさを改善することができます。

佐久間一穂 ミチワクリニック院長

運動習慣をつけるためには、自分に合った運動を見つけることが大切です。運動の種類や強度は、自分の体力や健康状態、好みや目的などによって選ぶことができます。例えば、有酸素運動は、心肺機能を高めることや、脂肪を燃焼することに効果があります。有酸素運動には、ウォーキングやジョギング、サイクリングなどがあります。無酸素運動は、筋力や筋肉量を増やすことや、基礎代謝を上げることに効果があります。無酸素運動には、筋トレやヨガ、ピラティスなどがあります。自分に合った運動を見つけることで、運動を続けることができます。

朝に日光を浴びていない

 一日中眠気やだるさがある場合は、朝に日光を浴びていないのかもしれません。朝に日光を浴びることは、睡眠と同様に、日中の活力や集中力に大きく影響します。朝に日光を浴びることは、体内時計をリセットすることや、メラトニンという睡眠ホルモンの分泌を抑えることなどによって、日中の眠気やだるさを減らすことができます。また、朝に日光を浴びることは、睡眠の質を高めることにも効果があります。朝に日光を浴びることは、夜にメラトニンの分泌を促すことや、睡眠のサイクルを整えることなどによって、睡眠の質を高めることができます。

朝に日光を浴びるためには、以下のような点に注意しましょう。

  • 起床後にすぐにカーテンを開ける
  • 起床後に外に出て日光を浴びる
  • 起床後に日光の当たる窓際で朝食をとる
  • 起床後に日光の当たる場所で運動をする
  • 起床後に日光の当たる場所で読書や勉強をする

これらの点を改善することで、朝に日光を浴びることができます。朝に日光を浴びることで、日中の眠気やだるさを改善することができます。

一日中眠い・だるいと感じる場合の病気との関係性

 一日中ずっと眠気やだるさが続く場合は、生活習慣の乱れだけでなく、病気が隠れている可能性もあります。一日中眠い・だるいと感じる病気として、以下のようなものが考えられます。

 これらの病気は、日中の眠気やだるさ以外にも、さまざまな症状を引き起こすことがあります。そのため、一日中眠い・だるいと感じる症状がひどくあまりにもつらい場合は、医師に相談することが必要です。医師は、問診や検査を行って、病気の有無や原因を診断してくれます。病気が見つかった場合は、適切な治療を受けることで、日中の眠気やだるさを改善することができます。

佐久間一穂 ミチワクリニック院長

一日中眠い・だるいと感じる病気の中でも、特に注意が必要なのは、睡眠時無呼吸症候群です。睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まったり浅くなったりすることで、睡眠の質が低下する病気です。睡眠時無呼吸症候群は、日中の眠気やだるさだけでなく、高血圧や心筋梗塞などの重大な合併症を引き起こすことがあります。睡眠時無呼吸症候群の診断は、睡眠検査を行うことで行われます。睡眠時無呼吸症候群の治療は、体重の減量や生活習慣の改善、睡眠時に気道を開く装置の使用などがあります。睡眠時無呼吸症候群を早期に発見して治療することで、日中の眠気やだるさを改善することができます。

以上が、一日中眠い・だるいと感じる原因や対策についての記事です。一日中眠い・だるいと感じる症状は、生活習慣の乱れや病気が関係していることがあります。そのため、自分の症状に合わせて、睡眠や食生活、運動などの生活習慣の改善や、医師への相談を行うことが大切です。日中の眠気やだるさを改善することで、日常生活の質を高めることができます。

 

参考文献